江戸小紋と色無地
江戸小紋も色無地も一つ紋をいれると略礼装になります。
ですから、基本的に暖色系なら慶事に、寒色系なら弔事に着ることができます。
ただし、紫系の色目は微妙で、慶弔両用できるものもあります。
これはふくさの色を考えていただくと分かりやすいと思います。
袱紗はのし袋や香典などを包むときに必要なものですが、紫色の袱紗は慶弔両用できるのです。
ですから、色によっては紫は慶弔両用できることになります。
さて、江戸小紋と色無地は略礼装なので格としては双方ほぼ変わりはないのですが、かなり地域差があるようです。
大まかには、関西では色無地が好まれ、関東では江戸小紋が好まれる傾向にあるようです。
先日、着物屋さんで江戸小紋を探している方を見かけました。
その方が選んだのは行儀の江戸小紋でした。
行儀は江戸小紋の三役に入る格の高い柄なのですが、店員さんに止められていました。
というのは、お客さんはお母様の法事かなにかに着るつもりで選んだようなのですが、白っぽい地に黒の行儀模様なので、色が全体的に白っぽかったからのようです。
こういった具合に、江戸小紋でも色目はかなり重要な要素のようです。
江戸小紋とは
江戸小紋というからには小紋の一種です。
しかしながら、この江戸小紋という呼び方がされるようになったのは、昭和30年代ということなので、「江戸」からはずいぶん時間が経ってからのことになります。
というのも、もともと小紋といえば江戸小紋のことだったのですが(当時は江戸小紋という呼び方がなかったわけですが)、江戸時代にずいぶんと柄が増えていって、現在小紋といわれるものがたくさん作られるようになったのだそうです。
ですから、現在一般的に小紋といわれるものは、反物にしたときに柄の上下がないような形になっています。
いわゆるおしゃれ着ですね。
そして、江戸小紋というのは、江戸時代に武士の裃(かみしも)に使われた柄を使ったものということになるわけです。
